小学生の日本刺繍体験
紅会『くれないかい』本部に程近い、東金市立正気小学校の6年生の総合学習で刺繍の授業を15年以上続けています。小学校生活最後の思い出作りと本物の手仕事を体験してもらうために、6年生の2学期から3学期の間に、延べ約20時間を使って本部工房の見学から、蚕からどのように糸が作られていくのか、また、日本刺繍の歴史などの勉強を経て、実際に刺繍体験をしてもらっています。男子も女子も全員取り組むのは、最後に木製の卒業証書入れに出来上がった刺繍を貼り付けて、それを胸に抱いて卒業をしてもらうためです。児童たちには「世界にオンリーワンの刺繍作品を作りましょう!」と呼びかけて、同じ桜のデザインでも一人一人の個性が溢れる作品にしていくことを心がけています。
つなぐ文化プロジェクトでの活動
年々減っている伝統芸能や伝統工芸の従事者。特に道具を作る職人が日本でたった一人しかいないという現状が日本刺繍だけではなく、能楽や織物、組紐などの世界にも共通しています。つなぐ文化プロジェクトは、日本の伝統文化の技術と精神を後世へと伝えていくために2014年8月15日に発足し、NPO法人日本伝統文化交流協会の中で活動をしています。フォスター・ジャパニーズ・ソングスとのコラボレーションイベント「歌と絹が織りなす日本の真髄〜動く伝統工芸美術館」は2016年現在で3回開催し、多くの方から感動のお声をいただいております。