紅会では12部門42種の技法があります。それぞれの呼び名にかくされている意味と働きを修得することによって、刺繍の表現は無限に深くなってゆきます。長い歴史の中で継承されてきた繍の伝統は、「技法、それを表わすこころの道筋」と言えるのかも知れません。繊維の宝石とまでいわれる絹の生地に、長い時間をかけ、心を込めて、一針一針ぬい上げてゆきます。