糸は釜糸に限らず『綛糸(かせいと)』とよばれる大きな輪になった形状で扱われる事があります。
釜糸では製糸場で出荷される時に、また「精練」・「糸染め」の工程にも、この形状だと吊るして加工出来るので、とても使い勝手が良いのです。
写真は釜糸最終工程で、管に巻く為に御光台(ごこうだい)とよばれる道具に綛糸を掛けたところ、もう一枚は保管し易いように捩(ね)じった綛糸と、綛糸から巻きとられた管巻の糸です。
釜糸は管に巻いて使用する事が多いですが、元々の状態を知ると使う想いもひとしおです。