繭から出る糸の始まりと終わり

繭(まゆ)から糸を挽く時に最初に硬い糸がまとまって取れます。
この部分の糸を「キビソ」や「緒糸(ちょし)」と呼び、風合いのある織物にもなります。

     

     

     

よく「繭から糸を挽く時に最初はどうやって探すのですか?」と尋ねられる事もありますが、このキビソの塊りを挽き集めて行くと、それぞれの繭から1本の細い糸に繋がって行きます。

また糸を挽き続けていると繭の中から蛹(さなぎ)が透けて見え、糸の太さはだいぶ細くなってきます。この部分の糸を「ビス」と呼びます。

     

     

2種類とも刺繍糸としては向いていませんが、丸2日かけて蚕が吐いた大切な糸ですので、新しい生かし方を考えていきたいです。    

              


紅会では、東京・大阪・名古屋、そして本部のある千葉県東金市の4地区にて日本刺繍教室を開催しています。
教室見学を開催中。詳しくは下記のリンクより紅会ホームページをご覧ください。

紅会ホームページはこちらから