皆様こんにちは。
以前、蚕の吐いた1本の糸はセリシンとフィブロインに分かれているとお伝えしましたが、フィブロインの中は100本内外のフィブリルと言われる繊維の集まりで出来ています。
さらにフィブリルの中には0.01μm(マイクロメートル)どの極めて細いミクロフィブリルが集まっています。またところどころに細かな隙間を残した構造になっています。
ちなみに0.01㎛⇒10㎚(ナノメートル)
ミリメートルで表すと0.00001㎜ですので、検討がつかない程の細い繊維の集まりで蚕が吐く1本の糸は出来ています。
この繊細な構造で繭の中の温度や湿度を調節していれば、中の蛹は快適に過ごしているかも知れませんね。
マイクロメートル:1㎛=0.001㎜
ナノメートル :1㎚=0.001㎛