今回は釜糸作りの一工程を紹介させて頂きます。
蚕が吐いた糸にはセリシンと呼ばれる硬い部分があり、一般的にアルカリ成分で溶かして柔らかい糸にします。この工程を精練と呼び、釜糸を作るにあたって艶や柔らかさ、染色の良し悪しにも繋がってくるとても重要なものです。
現在、釜糸の精練に使われている方法は「泡練り」と呼ばれるものが多く、石鹸から出る泡で糸を包み込んでセリシンを溶かして行きますので糸がもつれたり、毛羽立ったりするリスクが低く、素晴らしい方法です。
大きな設備が必要になりますので、精練を専門に行っている精練屋さんにお願いします。精練屋さんいつもありがとうございます!
※生糸を入れ精練を行う機械