敷地内では秋になると、あちらこちらでカラスウリの実が赤く色付きます。花は夏、夜にしか咲かないので、見逃し続けること数年、やっと念願だった花の開花を見ることができました。
昼間は小さな球状にまとまっている蕾が、日が暮れるとゆっくり開いてゆきます。五弁花の周りはレースのようになっており、綿のような手触りで、とても繊細です。
この幻想的な花を刺繍するなら‥と技法を思い描き、いつか刺繍がしてみたい、と思い続けている花です。
日本刺繍作品はカラスウリの実。
可愛らしい色と形は、秋の帯にもぴったりのモチーフです。