北斎の肉筆画の「鳳凰」としては、長野県・小布施町の岩松院の天井絵、北斎館にある祭屋台天井絵が有名ですが、今回はボストン美術館所蔵の8曲屏風の「鳳凰図」をもとに日本刺繍で制作しています。
もともと鳳凰は想像上の生き物ですが、北斎の「鳳凰図」は極彩色で迫力があります。これまで江戸絵画などを刺繍で再現する場合には、平面的な絵の具とは異なる絹糸の質感や技法が強く出過ぎないよう「抑えた」表現にすることが多かったのですが、今回は「祭り屋台」の装飾に使っても良いような“力強い”刺繍を試みています。
工房新作展「第26回かがりはずし展」の本部開催10月5日(金)~6日(土)でのみ工房にて制作途中の刺繍「鳳凰図」をご覧いただけます。
お誘いあわせのうえ、ぜひご来場くださいませ。
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