紅会工房で昨年の11月から受注制作した刺繍屏風作品「いのちの輝き」
先日めでたくお客様へ納品してまいりました。
2017秋季作品展からお客様との引き合いが始まり半年、今は充実感と共に作品が旅立ってしまった寂しさが続いています。
<薔薇に小禽(コムクドリ)>
<梅にメジロ>
伊藤若冲の動植綵絵から想を得て制作しました。鳥の表情も大事ですが、枝ぶりなど刺繍の基礎を抑えていないとぬうことが難しい作品です。鳥シリーズはこの道40年以上の工房長が手掛けました。
<菊にカマキリ>(芙蓉も咲いています)
<萩に鈴虫>
江戸琳派の租ともいわれる酒井抱一の四季花鳥図巻からそれぞれ想を得たものです。虫シリーズは工房に入って30年目のベテランが手掛けました。紅会ではしばしば酒井抱一の作品を題材にしますが、絹糸によって表現がより豊かになっていると感じるのは私だけでしょうか?
少なくともあと一週間は写真でこの作品を見ながら日々精進いたします。